1位はシマノのピットブル 8。最大18.3lb を2,270円(税抜き)で出していて、値段が読める3つの中で1lbあたりがいちばん安い糸です。2位は最大と平均の両方を載せているクレハのシーガー PEX8、強度の数字だけならピットブル 8+ が18.5lb で1番です。
ギアオタクの本命
lb の数字は、見出しを読んでから比べる。PE の号数は糸の重さの規格で、強度はメーカーが自分で測って載せる数字だから、「最大」と「平均」が同じ表の顔で並ぶ。
だから私は lb を値段で割り、書き方がそろう物どうしで比べる。その物差しなら、ピットブル 8 を取る。
この記事の要点
- 同じ0.8号でも、公式の強度は15lbから18.5lbまで開く
- 0.8号は160デニール。規格が決めるのは重さで、強度の項目はない
- 最大と平均の両方を載せるのはシーガー PEX8 だけで、差は2lb
同じ0.8号なのに、15lbと18.5lbが並んでいる
8本編みの PE ライン 0.8号・150m巻きを6つ、公式のスペック表で並べました。強度の欄は15lb から18.5lb まで。
号数は同じです。なのに1.23倍の開き(18.5 ÷ 15)があり、しかも「最大」と書くメーカーと、何も書かないメーカーが同じ表の顔で混ざっています。
私はこう選びました
最初に見たのは lb の大きさではなく、その数字が「最大」なのか「平均」なのかという見出しです。両方を載せているのはクレハだけ。同じ糸で最大18lb・平均16lb。
書き方ひとつで12.5%動きます。だから lb の大小だけでは順位を付けていません。
次に、希望本体価格を強度で割りました。値段が読めるのはシマノの2つとダイワで、ここでピットブル 8 が抜けます。迷ったのは、強度がいちばん大きいピットブル 8+ の置き場所でした。
この順位は、楽天で買える現行モデルの中で、公式の数字を見て私が付けました。
シマノ ピットブル 8 150m 0.8号
楽天市場で見る6モデルの早見表
表は横に動かせます →
| 順位・モデル | 0.8号の強度 | 強度の書き方 | 色分け | 希望本体価格 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 シマノ ピットブル 8 | 18.3lb(8.3kg) | 最大強力 | ライムグリーン1色 | 2,270円 |
| 2位 クレハ シーガー PEX8 | 18lb(8.2kg) | 最大と平均の両方 | 10mごとに5色 | オープン |
| 3位 シマノ ピットブル 8+ | 18.5lb(8.4kg) | 最大強力 | トレーサブルピンク1色 | 2,950円 |
| 4位 バリバス アバニ シーバスマックスパワーPE X8 | 16.7lb | Max. lb | ステルスグレー1色 | オープン |
| 5位 XBRAID アップグレード X8 | 16lb | 記載なし | グリーンに1mごとの白マーク | オープン |
| 6位 ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3 | 15lb(6.8kg) | 記載なし | 10mごとに5色(5C) | 2,840円 |
PE の号数は「重さ」の規格で、強さは決めていない
日本釣用品工業会の「PE糸の太さ標準規格」は、太さを直径ではなくデニール(糸9,000mの重さをグラムで表す単位)で決めています。1号が200デニール。0.8号は160デニール。コーティングと顔料も込みです。
許容範囲は「前後の号柄の標準値を追い越さないこと」で、0.8号なら、0.7号の140デニールと1号の200デニールのあいだに収まる重さの糸ということになります。
強度の項目はありません。だから lb は、メーカーが自分で測って載せる数字になります。
160デニールを150mに直すと約2.7g(160 × 150 ÷ 9,000)。1円玉3枚より軽い。
値段を長さと強度で割る
| モデル | 1mあたりの値段 | 1lbあたりの値段 | いちばん強い物との差 |
|---|---|---|---|
| ピットブル 8 | 15.1円 | 124円 | −1.1% |
| シーガー PEX8 | オープン | オープン | −2.7% |
| ピットブル 8+ | 19.7円 | 159円 | 基準 |
| アバニ シーバスマックスパワーPE X8 | オープン | オープン | −9.7% |
| アップグレード X8 | オープン | オープン | −13.5% |
| デュラセンサーX8EX+Si3 | 18.9円 | 189円 | −18.9% |
ピットブル 8+ は 8 より680円高く、増える強度は0.2lb。値段が30%上がって、強度は1.1%です。
なぜこの順位なのか
| 順位 | モデル | この順位にした理由 |
|---|---|---|
| 1位 | ピットブル 8 | 1lbあたり124円は値段が読める3つの中の1番で、強度も最大18.3lb あります。 |
| 2位 | シーガー PEX8 | 最大と平均を両方載せる唯一の糸ですが、値段がオープンで割り算ができません。 |
| 3位 | ピットブル 8+ | 18.5lb は6つの中の1番ですが、8 との差は0.2lb で680円高い。2位とは僅差です。 |
| 4位 | アバニ シーバスマックスパワーPE X8 | Max. 16.7lb で、上の3つより1.3lb 以上小さく、kg の記載もありません。 |
| 5位 | アップグレード X8 | 16lb が最大か平均か書かれておらず、4位より比べる材料が1つ少ない。僅差です。 |
| 6位 | デュラセンサーX8EX+Si3 | 色分けは6つの中でいちばん細かいのに、強度の欄が15lb で1lbあたり189円です。 |
1位:シマノ ピットブル 8
最大18.3lb をこの値段で出していて、1lbあたりは2番目のピットブル 8+ より35円も安い。この割り算で決めました。編み本数を表に明記している所も好きです。
色はライムグリーンの1色だけ。色分けはなく、ここは微妙です。投げて巻く釣りで、最初の8本編みを決めたい人に向きます。
2位:クレハ シーガー PEX8
最大強力と平均強力を同じ表に並べているのは、6つの中でこれだけ。低く見える平均まで出す書き方は、信用できます。色は10mごとに替わります。ピッチマーキングも入る。
微妙なのは値段がオープンで、割り算で比べられない所。公式の分類は船用です。色で糸の出た長さを数えたい人に向きます。
クレハ シーガー PEX8 150m 0.8号
楽天市場で見る3位:シマノ ピットブル 8+
強度は6つの中の1番。シマノは、耐熱性に優れた特殊シリコン樹脂のコーティングで滑りを良くしたと説明しています。
ただし強度だけを買うなら、1位との値段の差は割に合いません。ここははっきり微妙です。コーティングに価値を見る人と、ピンクの糸が見やすい人の1本です。
シマノ ピットブル 8+ 150m 0.8号
楽天市場で見る4位:バリバス アバニ シーバスマックスパワーPE X8
決め手は色。水中で目立ちにくいステルスグレーを、メーカーが理由つきで打ち出しています。表面にはフッ素を使わない独自のコーティングをまとわせ、ガイドとの摩擦を減らしたという説明です。的がはっきりしています。
強度は lb だけ。値段もオープンで、比べる材料が少ないのは微妙です。糸の色を目立たせたくない人に向きます。
バリバス アバニ シーバスマックスパワーPE X8 150m 0.8号
楽天市場で見る5位:XBRAID アップグレード X8
グリーンの糸に、1mごとに15cmの白いマークが入ります。1色の糸でマークの間隔まで書いてあるのは、6つの中でこれだけ。細かい。
気をつけたいのは、公式の表が号数・LB・JAN・価格の4列だけという所。読める数字がいちばん少ない。ここは微妙です。1m単位で糸の出を見たい人に向きます。
XBRAID アップグレード X8 150m 0.8号
楽天市場で見る6位:ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3
5C は10mごとに色が替わり、1mごとのマーキングと、5mごとの黒いロングマーキングまで入ります。色分けの細かさは文句なしの1番です。+Si3 加工は、前の +Si2 のおよそ1.3倍の耐摩耗性と耐久性だとダイワは説明しています。
強度の欄は6つの中でいちばん小さい。最大か平均かの記載がないので弱いとは言い切れませんが、数字で並べるとこの位置です。色で長さを読みたい人の糸です。
ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3 150m 0.8号
楽天市場で見る0.8号を150m巻くなら、リールは2500番かC3000番が目安です。同じ帯のリールはスピニングリール2500番のランキングで比べています。
買わなくていい人
- いま巻いている0.8号に、毛羽立ちも色落ちも出ていない人
- 4本編みで困っていない人。8本編みは、1位のピットブル 8 でも1mあたり15円かかります
- lb の数字だけで決めようとしている人。先に「最大」か「平均」かの見出しを読みます
よくある質問
PE の0.8号は何lbですか
15〜18.5lb です。号数は重さの規格で強度は決められていないので、公式の表でもメーカーごとにこれだけ幅が出ます。
最大強力と平均強力は、どう違いますか
シーガー PEX8 の0.8号は最大8.2kg・平均7.3kg で、同じ糸でも0.9kg 違います。比べるなら、同じ書き方どうしで。
150mと200mは、どちらを選べばいいですか
ピットブル 8 は200m巻きが3,050円(税抜き)で、1mあたり15.3円。150m巻きとほぼ同じなので、リールの糸巻量に合うほうで決めます。