ストラディック C3000は、長く使う1台としてなら買いです。金属のボディと摩耗に強いドラグを、税抜き29,100円で持てます。軽さだけが目当てなら、5g軽いアルテグラか15g軽いカルディアが先です。
ギアオタクの本命
ストラディックは、軽さではなく金属のボディにお金を払うリールです。ボディがたわまなければギアの噛み合わせが守られる、とシマノは説明している。だから私は自重の5gを気にせず、引き抵抗の強いルアーを巻く1台に選ぶ。
この記事の要点
- C3000は225g。9,100円安いアルテグラより5g重い
- 100mの回収はC3000が134回転、C3000XGは107回転
- カルディア LT3000は2,200円高く15g軽い。1gあたり約147円
9,100円高いのに、5g重い
ストラディック C3000 の自重は225g。1つ下のアルテグラ C3000 は220gです。シマノの公式の表では、税抜きで9,100円高いほうが5g重くなります。
しかもギア比、ハンドル1回転の長さ、最大ドラグ力、糸巻量まで、2台は同じ数字でした。差額は何に払うのか。
私はこう判断しました
最初に見たのは自重です。ここはアルテグラに負けます。次に、テクノロジーの欄を比べました。ストラディックには金属の HAGANE ボディと、ドラグの新しい素材デュラクロスが載っていて、アルテグラの欄にあるのは樹脂の CI4+ でした。
迷ったのは、この2つに差額を出せるかどうか。買いです。ボディのたわみとドラグの摩耗は、長く使うほど効いてきます。向くのは、1台を何年も使い、引き抵抗の強いルアーを巻く人です。
シマノ ストラディック C3000
楽天市場で見るストラディックの公式の数字
いま公式に載っているのは、2023年秋冬の新製品として紹介された世代です。番手は C2000S から C5000XG までの14機種。ベアリングはどれもボール6個とローラー1個です。
表は横に動かせます →
| 番手 | 自重 | ギア比・1回転 | ドラグ(実用/最大) | 本体価格 |
|---|---|---|---|---|
| C2000S | 185g | 5.1・69cm | 2kg/3kg | 27,700円 |
| C2500SXG | 185g | 6.3・87cm | 2kg/3kg | 27,700円 |
| 2500S | 220g | 5.1・75cm | 2.5kg/4kg | 28,300円 |
| C3000 | 225g | 5.1・75cm | 3.5kg/9kg | 29,100円 |
| C3000XG | 225g | 6.4・94cm | 3.5kg/9kg | 29,100円 |
| 4000 | 275g | 5.3・87cm | 6kg/11kg | 30,300円 |
| C5000XG | 290g | 6.2・101cm | 6kg/11kg | 31,000円 |
C3000 と 2500S は、スプールの直径が同じ47mm。違うのは溝の深さとドラグです。細い PE で軽いルアーを投げるなら、浅溝の 2500S が合います。
シマノ ストラディック 2500S
楽天市場で見る75cmは、スプールの直径×3.14×ギア比
ギア比は、ハンドルを1回まわす間にローターが何回まわるかの数字です。C3000 のスプールは直径47mmなので1周は約147.6mm(47 × 3.14)、これに5.1を掛けると約753mmになり、表の75cmと合います。
公式の欄の名前は「最大巻上長」。糸をいっぱいに巻いた状態の長さです。糸が出るほど巻いた糸の直径は小さくなり、1回転の長さも短くなります。
100mの回収は、134回転か107回転か
100mは10,000cm。C3000 は 10,000 ÷ 75 で134回転、C3000XG は 10,000 ÷ 94 で107回転です。27回転の差。自重も本体価格も同じです。
速いほうが得、とは限りません。公式の C2000SHG の説明には「ハイギアによる巻き重り」という言葉があります。私は5.1です。ゆっくり一定に巻く釣りでは、回収の27回転よりも、シマノが自分で書いている巻き重りのほうを重く見ます。
上下のモデル・他社と比べる
表は横に動かせます →
| モデル | 自重 | ベアリング | 最大ドラグ力 | 本体価格 |
|---|---|---|---|---|
| シマノ ストラディック C3000 | 225g | 6/1 | 9kg | 29,100円 |
| シマノ アルテグラ C3000 | 220g | 5/1 | 9kg | 20,000円 |
| シマノ ツインパワー C3000 | 215g | 9/1 | 9kg | 54,000円 |
| ダイワ カルディア LT3000 | 210g | 6/1 | 10kg | 31,300円 |
アルテグラとの差:表の数字で勝つのはベアリング1個だけ。差額の中身は、金属のボディと、従来のドラグワッシャーに比べて耐摩耗性が10倍以上(シマノの比較テスト)と書かれたデュラクロスです。
年に数回の釣りなら、アルテグラで足ります。
シマノ アルテグラ C3000
楽天市場で見るツインパワーとの差:24,900円高い。10g軽い。1g軽くするのに2,490円です(24,900 ÷ 10)。ベアリングは3個増えます。
この差に納得できる人だけの道具です。
シマノ ツインパワー C3000
楽天市場で見るカルディアとの差:2,200円高く、15g軽い。1gあたり約147円で(2,200 ÷ 15)、ツインパワーの17分の1です。軽さを値段で買うなら、カルディアのほうが割がいい。ここは微妙です。
軽さが先の人は、こちらです。
ダイワ カルディア LT3000
楽天市場で見る気をつける所
公式の注記に、ストッパーの切替機構はありません、とあります。
C3000 は深溝で、PE1号が400m入ります。200mだけ巻くと溝の半分が余る計算です。実用ドラグ力は3.5kgで、最大の約39%でした(3.5 ÷ 9)。
こんな人に
- 1台を長く使い、巻いて引く釣りが多い人
- 太めの糸を多く巻きたい人。C3000 はナイロン3号が150m入ります
こんな人には向かない
1gでも軽いリールが欲しい人です。4台でいちばん重い。
1万〜3万円の2500番・C3000番の中での位置は、スピニングリール2500番のランキングで比べています。
同じシマノで、軽さを値段の下の側で取るなら、2026年9月発売の 26ミラベル があります。C3000 は公式の表で200g。ストラディック C3000 より25g軽い数字です。
買わなくていい人
- アルテグラ C3000 をもう持っている人。巻上長もドラグも同じ数字です
- 細い PE しか使わない人。深い溝が余ります
よくある質問
C3000 と 2500S は、どちらを選べばいいですか
太い糸を使うなら C3000、PE0.6号前後なら 2500S です。自重の差は5gですが、最大ドラグ力は9kgと4kgで倍以上ちがいます。
C3000HG と C3000XG は、何が違いますか
ギア比と1回転の長さです。HG は5.8で86cm、XG は6.4で94cm。自重と本体価格は3つとも同じです。
ストラディックは何年のモデルですか
2023年です。公式の製品ページに、23年秋冬の新製品として紹介する動画が載っています。